特集宮古島!ノニの話

数年前、ある植物の採取騒動が起きました。
なにやら健康にすばらしく良いとかで、人々は競って島に自生するその木を見つけ出し、
根こそぎ掘り起こして持ち帰ったのです。その過熱ぶりは海岸線や防風林地帯での盗伐が発生して
逮捕される人がでたり、電動ノコで自分の太ももを切ってしまう事故が起きたり、
当時の新聞でもとり上げられたものです。

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その木はヤエヤマアオキ、今では「ノニ」と呼ばれていて、
これを醗酵させたものが健康飲料や健康茶として出回っていますが
当時はそんな知識はありませんでした。

ヤエヤマアオキ(ノニ)
【学 名】    Morinda citrifolia  モリンダ・シトリフォリア
【和 名】    ヤエヤマアオキ  
【科 名】    アカネ科
【原産地】    太平洋諸島〜沖縄群島

ノ二は南太平洋諸島をはじめ、亜熱帯から熱帯アジアにかけて広く生息している常緑灌木です。
  日本では唯一亜熱帯性気候の沖縄県がノニの自生する北限にあたるとされ、
海岸線に多くのヤエヤマアオキが自生していたそうですが、多くの海岸線は開発されているので、
見つけるのは困難です。かつては染料として琉球王国の貴重な交易品として
中国や日本に輸出されていた歴史がありますが、沖縄の人々がヤエヤマアオキを薬草として
利用していたかは今のところ私は知りません。

どんな植物?
ノニの木は非常に生命力の強い木で高さは5m〜10mにもなります。
年中小さな白い花を咲かせるため、その実は1年中収穫できます。
緑色の果実はやがて徐々に白っぽくなり、やがて黄色に変わっていきます。
熟すると薄く透明がかった果皮に変化します。果肉は白色で無味ですが
このまま放置すると半液体状になって皮を破って流出します。
この状態になると独特の発酵臭を出します。この果実は昔から食用と薬用の両方で
利用されてきたそうで、ノニの実を黄色くなった時点でもぎ取り、太陽に当てて追熟してから
そのまま醗酵タンクに詰めて3ヶ月間熟成、発酵させてから濾します。

薬効成分が豊富!
南太平洋の島々では「ノニ」ハワイでは「インディアンマルベリー」などと呼ばれ
地域によって呼び方が違いますが、世界中で多くの人々に利用され、
それぞれ「奇跡のフルーツ」、「ハーブの女王」、「驚異の果実」などいずれもノ二を絶賛しています。
それもそのはず、ノニは2000年も前から健康維持やあらゆる治療のために利用されてきた植物で、
関節痛、筋肉痛、皮膚病、解熱、解毒、消毒、強壮剤、高血圧、動脈硬化、老化の予防・治療等々
その使用方法はまるで万能薬です。ノニ 果汁に含まれる栄養素は、ローヤルゼリーの40種類、
プロポリスの110種類に対して、ノニ果汁は140種類以上の栄養素があるとされ、
最近ではノニの高い抗酸化作用や人体の免疫機能を高めたり、その細胞再生能力が特に注目されています。

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